実話ニッポン昔話~『もみ消し』
むか~し、昔のことじゃった。昔は昔でもおよそ1ヶ月くらい前の昔のこと。
あるところに男がおった。
この男、おじいさんとおばあさんの家の近くで仕事をしていて、毎朝、仕事の前にボ○かけた二人の世話をするのが日課となっていたいとやんごとなき鍼灸師じゃった。
ある日のことじゃった。
この男が患者さんの治療をしていた時。
「1ヶ月くらい前に先生に縁談の話があったので、先に(先生の)おじいちゃんとおばあちゃんにお話しして、翌日に詳しいことをお話ししたら二人揃って『アカンアカン。そんなの気にいらん』とお断りされたんですが、その縁談の話は先生の耳に入っていましたか?それとも先生の意志でお断りされたのですか?」とその患者さんから聞きました。
もちろん私・・・じゃなかった、この男はこの1ヶ月間にそんな話を一度たりとも聞いたことありません。
年寄り二人がもみ消したのですなぁ。まだらのボ○と時折の正気な姿に呆れるやら腹が立つやら・・・。
と、この男が言っていたとか言わなかったとか・・・。
・・・ん!ってことは、わたくしが知らんだけで他の『話』ももみ消したのか?
コメント 0