ぶーちゃん [老人ホーム]
美人の基準は人それぞれで、私のその基準はＮＨＫの女性アナウンサーのような女性。北朝鮮の女子アナのようなしゃべり方でなく、日本語も知らんアホみたいなしゃべり方をするフ○テレビの女子アナでもありません。
ようわからん例えですが、ぱっちりした目鼻立ち、しゅーっとした細身、無駄のないはっきりした口調で話す聡明な人でしょうか？
まさしく私のおばあちゃん(92才)の若い頃がそれに当たります。
若き日のおばあちゃんが私の理想の女性と言ってもいいくらいです。
ところが、当のおばあちゃんが言う美人の基準はまったくの逆で、酒井藍か森三中のようなポッチャリ太りきった人というか、際限なく太り尽くした女性を見ては「あの人、ふっくらして美人やねぇ」と言い、細身のスラッとした武井咲か前田敦子のような女性を見ては「あんなガリガリ、ブサイクであかんあかん」とか、若き日の自らの写真を見ても「私なんて全然美人じゃなかった」と言います。
現在老人ホームに入所しているおばあちゃん、ポッチャリした女性職員に向かって「ぶーちゃん」と呼びます。
「私、ぶーちゃんにお世話になってるのよ」てな具合に。
認知症がやや進んだおばあちゃんに「そんなこと言ったらあかん」と注意しても忘れてすぐさま「ぶーちゃん」と言います。
うら若き乙女の頃から八頭身美人で有名だったおばあちゃんは食べても食べても太れない体質で、太った人を見ては「私、食べても食べても太れないから太った人がうらやましいわ」と口癖のように言ってました。
おばあちゃんにとって太った人は美人の条件であり、憧れで、その中でも「ぶーちゃん」は最上級の誉め言葉。
もし私が職員の女の子の立場なら、おばあちゃんの生爪を剥がしてるかもしれません。
老人ホームの職員には本当に頭の下がる思いです。
うおーほんま美人やなｗ
by お名前（必須） (2016-11-08 11:03)