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宣告 [老人ホーム]

私のおばあちゃん、大腿骨頚部骨折し、手術、入院して1ヶ月で無事?退院しました。
91才の現在まで大病もせずに健康に過ごしてきましたが、今回の約1ヶ月間の入院で認○症が随分進みました。
手術する時は麻酔をかけられる訳ですから、手術が終わって目が覚めて数日は訳がわからず「ここの旅館の人は親切じゃないわ。私の手をベッドに結んだりして」と言い、病院に入院していることがまったく理解できませんでした。
ようやく自分自身が入院していることを認識できるようになれば、向かいのベッドの寝たきりのおばあさんを見ては「おじいちゃん!ゆうくんが来てくれたよ」とばかり言い、「おじいちゃんは去年亡くなったやろ?お葬式したでしょ?」と何度説明しても「おじいちゃん、危篤やわ」と。
そして、1ヶ月が過ぎて病院退院と同時に無事に老人ホームに入所しました。
入所するやいなや「今から帰る。家で一人で暮らす」の連発で「骨折してるねんで。畳ばかりで段差ばかりの家に車椅子上げて一人で暮らせる訳ないでしょ?」と説明すれば「じゃ、這い回って暮らす」との返事に「這い回って両手で体を支えてたら今度は両手ともに折れるで」と言えば「じゃ、あんた所に行く」と。
しかし、私が仕事を辞めて介護できる訳などありません。
おばあちゃん、どうしても帰りたいようです。残念なことに一人で家で暮らすために家には二度と帰れません。
「余命○ヶ月」と期限を決められた病気と違って、老人ホームへの入所はおばあちゃん子の私がそのことを思う以上に、本人にとっては末期癌宣告以上に残酷なことかもしれません。

 


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