6万円 [老人ホーム]
仕事の途中、ミスタードーナツを持って老人ホームに入所しているおばあちゃん(94才)のお見舞いに寄りました。
仕方のないこととはいえ、おばあちゃんの認知症は緩やかながらも進んでいます。
今日も「2階の入口に6万円置いたの忘れてきた」と言うので「6億?」と聞き直したら「そう。6億円を・・・じゃなくて6万円を・・・」と持っているはずのないお金の心配ばかりをしていました。
認知症が始まった頃、私はおばあちゃんの言うことすべてを真に受けて「お金は別のところにある!」と何度もきつく言って聞かせる毎日でしたが、「そやね。うんうん」と言い、午後の紅茶を飲みながらドーナツを食べさせるうちに「やっと生きた心地がした。あんたのおかげでややこしいことが解けた」と納得してくれたようです。
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